
製造業に就こうか迷っているんだけど、製造業はやめとけという話をよく耳にする。
本当に製造業はやめておいた方がいいのかな?
仮に、製造業に就いても、満足のいく人生を歩むことができるのかな?
こういった不安や悩みにお応えする記事です。
本記事でわかることは下記のとおり。
・製造業がやめとけと言われる理由がわかる
・製造業に合わない人がわかる
・製造業が合っている人がわかる
・あなたの向うべき方向性がわかる
僕、ハコイリサラリーマンは工場に15年勤務しています。
結論、製造業はやめておいた方がいいです。
理由は、製造業の働き方、製造業の将来性という観点から、製造業は厳しいと言われているからです。
僕も、人生やりなおしができたら、製造業はやりません。
この記事は15年間製造業に勤務してきた僕の意見なので、信ぴょう性はあると思います。
ただ、逆に、製造業に向いている人もいるので、その辺りも詳しく解説していきます。
本記事で、製造業にあなたが向いているかどうかを知ることができれば幸いです。
それではいきましょう。
目次
製造業はやめとけと言われる4つの理由

「製造業はやめとけ」と言われる理由は下記のとおりです。
理由①:危険な仕事が多い【指、無くなります】
理由②:環境が悪い【寿命縮みます】
理由③:給料は残業がないと低い【残業のない月はバイト並みの給料】
理由④:仕事内容が楽すぎる【世間が求める人材にはなりません】
詳しく解説していきます。
理由①:危険な仕事が多い【指、無くなります】
製造業は危険な作業が多い仕事です。
製造業の主な仕事内容は、
・プレス:10tプレス機など使用
・切削:フライス盤・旋盤加工
・研磨:研削盤・両頭グラインダー
など、どれも命を落としかねない危険な工作機械を扱う仕事が多いです。
実際に、僕が15年勤めていた製造現場でも、大きな労災が2件発生していました。
詳しい内容を解説していきます。

※なお、不快な写真はございません。
【実話】スクリューコンベアに巻き込まれて“指切断”
僕が以前勤めていた会社で発生した大きい労災事故は、右手の親指意外を“切断”
してしまった事故です。
原因は、メンテナンス中に“スクリューコンベア”に巻き込まれたことです。
当人によると、メンテナンスを行う前、スクリューコンベアが動かないよう電源を遮断してからメンテナンスを行っていたつもりでした。
しかし、電気回路が複雑に配線されていたため、電源が遮断されておらず、スクリューコンベアを掴んだ瞬間に動いてしまい、指が巻き込まれたという惨い事故でした。
他にも惨い労災は発生しています。
なので、危険と隣り合わせの製造業は「やめとけっ!」と言われているのです。
理由②:環境が悪い【寿命縮みます】
製造業は夜勤や長時間労働によって寿命が縮みます。
製造業はライン作業が必須です。
ライン作業は大量生産が目的なので、“夜勤”は絶対にあると思ってください。
そして、夜勤は不規則な生活になるので、様々な病を誘発する要因になります。
・ガン
・糖尿病
・不眠症
つまり、夜勤を続けることで、寿命が縮む可能性があります。
詳しくは【きつい・しんどいと評判の夜勤は本当なのか?【結論、寿命が縮みます】】の記事を読んでみてください。

理由③:残業がないと給料は低い【残業のない月はバイト並み】
製造業は残業や夜勤がないと生活できません。
なぜなら、製造業は基本給が低いからです。
なので、諸手当の“夜勤手当”や“残業手当”がない月の給料は、アルバイト並みの給料でした。
下の表は、実際に残業、夜勤があった月の僕の給料の比較表です。
残業時間と勤務体制 | 給料の手取り |
残業20時間+夜勤(3交体制) | 26万円 |
残業0時間+夜勤なし | 16万円 |
10万円近くも給料の差が開いていますよね。
なので、残業や夜勤がないと製造業の給料は本当に辛いんです。
ちなみに、最も低かった時期は、「リーマンショック」の時です。
当時、家庭を持つ従業員のほとんどは、本業と掛け持ちでアルバイトをしていました。

理由④:仕事内容が楽すぎる【世間が求める人材にはなりません】
仕事の内容が単純すぎて楽すぎるため、スキルはみつきません。
製造業はライン作業が多いからです。
ライン作業の主な仕事は下記のとおり。
・プレスの起動ボタンを押す:セットして押すだけ
・外観検査:見るだけ
・材料を投入する:材料を流すだけ
つまり、体力があれば誰でもできる内容が多いです。
スキルが何も身につかない製造業で何年も働いても、良いことありますか?
世間が欲している人材にならないことも「製造業はやめとけ」と言われている理由です。


製造業の将来性への懸念【低賃金・製造業就業者の減少】

次に、製造業の将来性という側面から解説していきます。
結論、製造業の将来性は非常に厳しいです。
厳しいと言える理由は下記のとおり。
・賃金が低い
・就業者数が減少傾向
上記の理由により製造業は「低賃金」「劣悪な労働環境」となる可能性が高いからです。
詳しく解説していきます。
【厚生労働省調査】製造業の賃金は低い
「製造業」の賃金のピークは416万円(55~59歳)となっています。
これは、「宿泊業・飲食サービス業」の次に低い賃金となります。

【厚生労働省調査】製造業就業者の割合は減少している
製造業の就業者の数は、年々、減少傾向にあります。
2002年1202万人
↓
2020年1045万人
約20年の間に157万人も製造業で働く人が減っている状態です。
製造業で働く人が減っている原因は下記のとおり。
・人口の減少【そもそも人口が減っている】
・製造業の労働環境【負のイメージしかない】
・技術の継承が苦手【教育を疎かにしてきた代償】
上記が原因で就業者数の減少は、今後、増々加速しそうです。

以上のデータから、今後の製造業の将来性は低いと言えるでしょう。
製造業に合わない人【結論、本当にやめた方がいいです】

本当に製造業に向いてない人はやめておいた方がいいですよ。
製造業に合わないとされる人の特徴は下記の5つです。
集中力がない人【8時間も同じ場所での作業だから】
体力がない人【重量物を扱う作業もあるから】
孤独が苦手な人【誰かと協力してする仕事ではないから】
キャリア形成を目指したい人【高みを目指す場所ではないから】
テレワークに憧れている【総務・人事以外は可能性ゼロだから】
なお、3つ以上当てはまる人は製造業は合わないのでやめましょう。
ケガもするし、給料も上がらないし、何よりも、幸せになれません。
詳しく解説していきます。
集中力がない人【8時間も同じ場所で作業します】
集中力がない人は製造現場には合わないでしょう。
なぜなら、8時間ずっと同じ場所で同じ作業を繰り返す仕事が多いからです。
集中力がない人は注意が散漫になり、作業のペースが落ち込み、生産数が上がらないので、結果的に良い成績をのこせなくなってしまいます。
また、集中力を欠いた状態で危険な工作機械を扱うと、労災が発生してしまう可能性もあります。
体力がない人【重量物を扱う職場もあります】
職場によっては重量物を扱う仕事もあります。
10㎏〜20㎏近い製品を一日中運ぶ仕事は結構きついです。
体力のない人は地獄なので本当にやめた方がいいです。
孤独が苦手な人【誰かと協力してする仕事ではありません】
誰かと組んで仕事をやりたいと希望する人は、製造業はやめたほうがいいです。
理由は、製造現場は黙々と1人で作業を行うことが多いからです。
おしゃべりが好きな人は結構きついですよ。
キャリア形成をしたい人【高みを目指す場所ではありません】
今後のキャリアを積みたいのであれば、製造業はやめた方がいいです。
製造業あがりで、企業が欲しているキャリアは下記のとおり。
・設計ができる人
・図面が書ける人
・機械の改造や修理ができる人(電気系統などをいじれる)
ちなみに、「ラインオペレーター」は技術者ではないので注意してください。
正直に言うと、「誰でもできる仕事」の部類なので、企業は欲しがりません。
ラインオペレーターを長年やっているのは、キャリアとは言えませんよ。
テレワークに憧れている【製造現場は可能性ゼロです】
テレワークに憧れる人は製造業には合いません。
なぜなら、製造業は機械の前にいないと仕事ができないからです。
・プレス加工:ボタンを押す人が必要
・自動組立加工:機械停止の際、復帰させる作業が必要
テレワークとは無縁の業種なので製造業は合いません。
製造業に合っている人【天職かもしれません】

製造業に合っている人は下記のとおり。
集中力に自信がある人【辛抱強い人は重宝されます】
体力に自信がある人【力がある人やバテない人は重宝されます】
コミュニケーション能力が低い人【他人を気にせずに仕事ができる】
安定した給料があればいい人【残業していれば給料は安定します】
詳しく解説していきます。
集中力がある人【単純作業が好きな人は重宝される】
一日中、集中して単純作業を続けられる人は製造業に向いていると言えます。
生産数も上がるし、ケガをする可能性も低いからです。
単純作業はみんな嫌うので、得意な人は特に大事にされますよ。
体力に自信がある人【力がある人やバテない人は合ってます】
運動部出身の人は製造業におすすめです。
理由は、力も強いし、体力もあるからです。
すぐにバテてしまって会社を休まれては、評価はされません。
コミュニケーション能力が低い人【他人を気にせずに仕事ができる】
人とあまり関わりたくないという人は製造業に向いています。
1人で黙々と作業する業種だからです。
例えば、ライン作業の検査工程は、流れてくる製品をひたすら検査するだけなので他人を気にすることはありません。
人によってはそれが辛い人もいますが、コミュニケーション能力が低い人には向いていると言えるでしょう。
安定した給料があればいい人【残業していれば給料は安定します】
製造業にスキルは必要ありません。
誰でもできる作業を長時間やれば、その分、給料に反映されるのでスキルがなくても稼げます。
成果報酬型の給料と違って安定しているので、仕事の内容にケチをつけない人は製造業に向いていると言えます。
【適職診断】あなたが製造業に向いているか検査しよう
まずは、本当に製造業は向いているかを確認しましょう。
間違った選択をすると、人生が悪い方向に向いてしまうからです。
大切なことは、自分の適職を見つけることが大切です。
無料で適職診断をしてくれる下記のサービスがおすすめですよ。
・doda

製造業に向いていないと思うなら無理にやらなくてもいいと思います。
向いてないのに何年も続けるのは、本当に辛いです。
仕事は製造業以外にもあるので、他も検討してみましょう。
製造業以外のおすすめな仕事【ただし、努力は必須です】
製造業以外でおすすめの業種は、ズバリ、IT業界です。
インターネット・Web業界
通信業界
ソフトウェア業界
ハードウェア業界
情報処理サービス業界
とくに、ソフトウェア業界である「プログミング」はこれからの時代最も重宝されるスキルと言えます。
試しに、プログラミングの体験学習としてウズキャリIT
いずれにしても、これからの時代は個人が持つスキルが重要なので、色々な無料サービスを活用してよーく考えて行動した方がいいですよ。
まとめ
今回は製造業はやめとけと言われている理由を、僕の実体験を交えて解説してきました。
結論、僕も製造業はおすすめしません。
理由は、「仕事内容」や今後の製造業の人手不足によるデメリットが大きいからです。
また、夜勤や長時間労働で体を壊す可能性が大きいの理由として挙げられます。
製造業に向いているかどうか、まずは、無料の求人サイトで適職診断することがおすすめです。
また、製造業以外のおすすめの業種はIT関連です。
インターネット・Web業界
通信業界
ソフトウェア業界
ハードウェア業界
情報処理サービス業界
なかでも、プログラミングを行うソフトウェア業界は今後増々成長すると言われています。
まずは無料で体験できる、ウズキャリIT
いずれにしても、正しい方向に向う“行動力”がこれからの時代は大切といえます。