こういった不安にお応えする記事です。
僕、ハコイリサラリーマンは工場に15年勤務しています。
そして、職務経歴は下記のとおりです。
| NC旋盤工 | 10年 |
| NC旋盤講師 | 3年 |
| NC旋盤スキル | 技能士二級取得（国家資格） |
世の中、大してNC旋盤をやったこともない人が情報発信してるので、何だか不安です、、、
NC旋盤に15年携わっている僕の経歴なら、結構、信ぴょう性はあるかなと。
結論、NC旋盤が難しいのは最初だけです。
でも、、、
「なんか凄くイカツイ機械だ、、」
「プログラムとか、、ムリ、、」
「めっちゃ凄い回転速度で回ってる、、怖い、」
と、尻込みしてしまう人も多いです。
実際に僕もそうでした、、
でも、
安心してください。
本記事をよんでもらえば、
「なんか自分にもできそう」
「面白そうだな」
という気持ちになるはずです。
それではさっそくいきましょう!
目次
NC旋盤が難しいのは最初だけ【要は“慣れ”です】
結論、慣れです。
たしかにnc旋盤を創る仕事は熟練の技術が必要ですが、扱う側（NCオペレーター）側は
、慣れればなんてことはありません。
NC旋盤って車の運転や自転車の操縦と一緒でして、最初は難しそうだけどやってくと段々と慣れてくるんですよね。
NC旋盤が難しいと感じる3つの理由
NC旋盤が難しいと感じる理由は下記の3つ。
機械操作
細かい数字
恐怖心
僕も初心者の時は上記の3つが原因で、nc旋盤に抵抗を感じていました。
詳しく解説していきます。
※あなたが、実際にnc旋盤の仕事に就いたと想像して読んでみて下さい。
機械操作が苦手
NC旋盤ってボタンがたくさんあって操作が難しそうに見えるんですよね。
あまり聞き慣れない、「OFFSET」「diagnose」といったボタンがたくさんあります。
僕も、やたらボタン押すとヤバそうなので、最初の頃はＮＣ旋盤に苦手意識がありました。
小さい数字が苦手
ＮＣ旋盤は、扱う数字が小さいのでイヤになります。
扱う数字は0.001mmまでの桁を扱います。
「そんな小さくしてどうすんの？」
と、僕は思ってました。
恐怖心
ＮＣ旋盤をはじめて操作する時の恐怖心はハンパないです。
理由の一つとして、nc旋盤は誤操作をすると機械が衝突して故障トラブルを招きます。
具体的には、“爪”という部分に“切削バイト”を衝突させてしまい、機械の“軸”がズレてしまうなどのトラブルです。
軸がズレると、修理費が100万単位でかかってしまいます。
また、毎分3000回転以上するスピンドルは、風切り音がビュービューなるので
はじめて目にする人は尻込みしますよ、、
僕も、
「こんなのに巻き込まれたら、どうなるのだろう、、、」
と思いました。
とはいえ、安心してください。
機械メーカーも頭がいいので、上に挙げたトラブルはできるだけ回避できるように
設計してあります。
なので、あなたには、安心してＮＣ旋盤を扱って欲しいと僕は思っています。
どのように回避しているのかを解説しますね。
誤操作は機械で監視しているから大丈夫
最近のＮＣ旋盤は誤操作が原因の故障を回避するため、誤操作をしないようにプログラムされています。
例えば、
ＮＣ旋盤「あっ、この位置で動かすと衝突する!動かさないで!」
※一応、補足。ＮＣ旋盤は喋りません
といった感じで「アラーム」がなり、動かない仕組みとなっているのです。
これなら安心してバンバン動かせますよ。
小さい数字はすぐ慣れる
扱う数字は0.001mmだけど、すぐに慣れちゃいますよ。
ＮＣ旋盤を扱っていると、逆に1mmという数字に違和感を感じてきます。
恐怖心も毎日見ると慣れてしまう
スピンドルが何回転しようが、毎日見ていると慣れますよ。
例えば、「とび職」の人が毎日高いところで作業していると慣れてしまう、という心理状態と同じでして、ＮＣ旋盤も毎日作業していると、先に述べた、高速回転による風切り音にも慣れてしまいます。
まぁ、ＮＣ旋盤は習うより慣れろって感じです。
ＮＣ旋盤は作業内容によって難しい
とはいえ、NC旋盤も仕事によっては難しいです。
難しい仕事とは下記のとおり。
・段取り
・ツーリング
・プログラミング
「段取り」とは、型式が変わるごとにそれに合わせた設定を行う作業のことです。
「ツーリング」とは、ワークをどのチップや切削工具で加工するかを決める作業のこと。
最後に、「プログラミング」とは加工するためのプログラムになります。
これらは、正直、初心者には難しい仕事となります。
でも、慣れると僕は一番好きな仕事でもありました。
NC旋盤向いている人
僕が10年間NC旋盤の仕事をしてきて、ＮＣ旋盤に向いていると思う人の特徴は下記のとおりです。
・簡単にあきらめない人
・イメージ力がある人
・没頭できる人
恐縮ですが、僕はあきらめの悪いほうでして、失敗しまくっても何回も挑戦するタイプです。
また、プログラムを作成する前は切削バイトの刃先がどこにいけばいいのかをイメージしています。
これくらいのめり込める人は向いていると思いますよ。
nc旋盤向いてない人
逆に、NC旋盤に向いていない人は下記のとおり。
・挑戦しない人
・探求心がない人
うえの2つはNC旋盤に限らずに言えることですね。
結局挑戦しなければ飽きてしまうし、探求心がなければ加工改善もできないので、大きな成果をあげることはできませんから。
旋盤工の将来性
旋盤工の将来性は今後も高まっていくと思います。
日本の技術の基盤となっているからです。
ただし、汎用旋盤よりもスキルを身に付けるならＮＣ旋盤のほうがいいですよ。
将来、日本の生産性の悪さは必ず問題視されます。その時に頼るのが自動加工システムになるからです。
ＮＣ旋盤のスキルがあれば、加工プログラムのほかにロボットを試用したプログラムも作れるようになります。
なので、企業はそのような人材を欲しがることは間違いありません。
NC旋盤の年収
ＮＣ旋盤を使用していた僕の年収は500万円です。
ただし、やっている内容で求められるスキルが違うのと、同時に年収も変わります。
ちなみに、僕がやっていた仕事は下記のとおり。
・段取り
・試作品の加工
・保全活動
・改善活動
上記の4つとなります。
うえに挙げた内容ができるようになれば、年収500万円という理解でいいと思いますよ。
NC旋盤オペレーターからはじめてみよう
まずは、NC旋盤のオペレーターからはじめてみましょう。
オペレーターの仕事は下記のとおり。
・寸法出し
・刃物交換（チップ交換ともいう）
・簡単な操作
NCオペレーターは初心者におすすめの作業なのでまずはここからって感じですね。
もちろん、僕もオペレータから段々とスキルを身につけていきました。
NCオペレーター求人
dodaやマイナビならNCオペレーターの求人がたくさんあります。
僕も利用して、転職エージェントの人にたくさん相談してました。
どれも無料で始められるのでとてもありがたいサービスです。
まとめ
NC旋盤は難しいと思われがちですが、実際にやってみると簡単だし面白いですよ。
ただ、慣れるまでが少々苦労するので続けて行くこと大切になります。
日本の生産性を向上を図る上でもNC旋盤のスキルは今後も伸びていくこと間違いないです。
もし、あなたがNC旋盤工に就いて難しいことや悩んでいることがあれば、いつでもご連絡ください。
私のわかる範囲ではございますが、お答えいたします。