製造業のブルーカラーに就職を考えているんだけど、「負け組」と聞いたことがあって迷っている、、
ブルーカラーとして働いて本当に大丈夫かな?
本記事は、こういった悩みや迷いにお応えする記事です。
結論は、ブルーカラーが負け組というのは間違いです。
当記事ではブルーカラーに対する間違ったイメージを正すべく執筆しました。
本記事の内容
- ブルーカラーが負け組と言われる理由
- ブルーカラーは負け組ではない
- ブルーカラーの辛いところ
- 変化するブルーカラーの仕事
本記事を読もことで、日本の産業を支えるブルーカラーの仕事へのイメージが一新しますよ。
ブルーカラーとしての今後の課題も書かれています
興味のある方は参考までにどうぞ
目次
ブルーカラーが「負け組」と言われる理由

ブルーカラーが負け組と言われる理由は下記の3つになります。
- 汚れ仕事が多いから
- 低賃金だから
- コミュ障が多いイメージだから
あなたも一度はブルーカラーに対して、このような印象をもったことはありませんか?
工場勤務の僕が思うには、たしかに当たっている部分はあります。
しかし、全部が当たっているとは思いません。
汚れ仕事が多いから
結論から言うと、ブルーカラーの仕事は、汚れ仕事が多いです。
なぜなら、工場の仕事の多くは、機械に使用する「潤滑油」や「防錆油」などを取り扱うからです。
たとえば、製品に吹き掛けた油が作業着についてしまったり、機械の修理で腐敗した油や水が着いてしまったり。
それに対して、スーツなどを着る仕事、いわゆるホワイトカラーの人はそんなことしませんよね?
だから、汚れ仕事が多いブルーカラーの人は負け組と言われているのかもしれません。
ちなみに、汚れた作業着を洗濯するのってすごく大変、、
低賃金だから
ブルーカラーは低賃金に思われているみたいです。
その理由は、
低賃金=工場
のイメージが根付いているからです。
実は工場で働くブルーカラーの人でも、賃金が高い人はたくさんいます。
しかし、なかには同じブルーカラーでも会社によって製造しているものの経歴や、経営状況の違いで低賃金の方もいます。
参考までにこちらの記事【年収公開】工場勤務の給料を解説【結論、不安定です】で僕の年収を公開しています。
僕の推論ですが、その人たちのブルーカラーに対してのイメージが強く根付いているからだと思いますよ
コミュ障が多いイメージだから
ブルーカラーはコミュ障の方が多いイメージがあることも負け組といわれる原因かもしれません。
たしかに、僕の仕事は設計や加工まですべて一人で行う仕事です。
そのため、一日、人と接しない日はザラにあります。
一方で、ホワイトカラーの方はチームで仕事を進めたり、営業でお客さんと接する機会が多いため、コミュ力が高い印象を持ちます。
恐らく、黙々と一人で仕事を進めるという印象が強いブルーカラーのイメージがコミュ障が多いと思われている理由だと思います。
ブルーカラーは負け組ではない

結論、ブルーカラーは負け組ではありません。
なぜなら、製造業の賃金は全国平均より上ですし、働き方だってしっかりとしています。
ただ、一方で、一部のブルーカラーの方は経営困難により低賃金で働かされたり、劣悪な労働環境で働いている状態なんです。
でも、それってブルーカラーに限らず、ホワイトカラーの人も同じですよね?
スーツをビシッと着て仕事をしていても、賃金が全国平均よりはるかに低い人なんてたくさんいます。
要は、原因は「ブルーカラー」とか「ホワイトカラー」とかではないということです。
そうです。
どのような「会社」で働いているのかが原因なんです。
でも、ブルーカラーの辛いところはある

とはいえ、どんな会社のブルーカラーにも辛いところはあります。
僕が思う辛いところは下記の3つ。
- 夜勤が辛い
- 体力面が辛い
- 給料が上がらないことが辛い
詳しく解説していきます。
工場勤務15年目の僕でも、ブルーカラーが辛いときはあります、、
夜勤が辛い
ブルーカラーは夜勤をしなければいけないのでつらい、、
夜勤は「夜勤手当て」がつくものの、生活リズムは狂うし、プライベートな予定はたてにくいんです。
生活リズムの乱れにより体調不良を起こしやすい人や、プライベートの予定を仕事で変えるのがイヤという人には、ブルーカラーの仕事はつらいかもしれません。
夜勤がイヤになって辞めていった部下は何名かいましたね
体力面で辛い
二つ目は、体力面で辛いところです。
ブルーカラーの仕事はホワイトカラーと違って、重い物を扱う仕事があります。
これが、若い頃は体力があるのでそこまで苦ではありませんが、歳をとるにつれて、重い物を持つ体力や気力が減っていき、とても辛い状況で仕事を続けなければなりません。
35歳の僕も、重い物を持つときは、腰を傷めないように注意してます
給料が上がらないことが辛い
ブルーカラーの人は給料が上がり難い傾向にあります。
前述した「ブルーカラーの賃金、意外と多い」という話と矛盾すると思いますよね?
実は、ブルーカラーの初任給は高めに設定されているものの、昇給のスピードは遅めです。
だいたい一年で昇給額が5000円上がれば良いほうだと思います。
一方、ホワイトカラーと言われる「営業」などは歩合制が多いため、成果を上げれば上げるほど評価されていき賃金は上がっていきます。
工場はどんなに頑張っても歩合制ではなく時間給になるため、稼ぐとしたら残業か休日出勤をするくらいです。
給料が、入社当初と差ほど変わらないという人も多くいます
変化するブルーカラーの仕事

現在(2023年)、ブルーカラーといわれる仕事は、大きな転換期を迎えています。
それは、ガソリン車からEV(電気自動車)へのシフト化の波が押し寄せているからです。
今後、ブルーカラーの人は大きな転換期になるでしょう
「働き方」など、抜本的に変化していく可能性は大きいです
【危機】EVの部品点数は半分以下に
EVへのシフト化の問題点は、1台の車に使用する部品点数になります。
ガソリン車1台に使用している部品は、約3万個にものぼります。
そのため、日本のブルーカラーの仕事は、現状、ガソリン自動車に関係する仕事が多いです。
しかし、EVはガソリン車に比べると、半分以下の部品数で作れてしまいます。
今後、これまでガソリン車で使用している部品を製造してきたブルーカラーの人達は、どうなるのか先行きが不透明な状態なんです。
需要がなくなるものをいつまでも作っている訳にはいきませんよね?
AIやロボットによる省人化が進む
近年、産業ロボットの技術発展により生産ラインの省人化が進んでいます。
あなたも一度は、「AIやロボットに仕事を奪われる」と耳にしたことがあるのではないでしょうか?
結論からいうと、すぐにはではありませんがいづれ人間がしていた生産ラインの半分は、ロボットが変わりに作業する時代がくるでしょう。
詳しくこちらの記事【最新】工場勤務の10年後ってどうなるの?【製造業はやめとけと言われる理由を解説】を読んでみてください。
「EV化+省人化」でブルーカラーの仕事は大きな変化が起きそうです
【まとめ】ブルーカラーは負け組ではない
本記事をまとめます。
ブルーカラーは決して負け組ではありません。
まず、そのように思われる理由は、世間では下記のイメージがあるから負け組だと言われています。
汚れ仕事が多い
低賃金だから
コミュ障が多い
上記は当たっているところもありますが、まったくのそんなことはない部分もあります。
要は、会社がどうであるか?が重要です。
スーツを着て仕事をするホワイトカラーでも、汚れ仕事はないものの、低賃金で働かされる人、コミュ障の人はたくさんいます。
そして、ブルーカラーの仕事は、自動車のEV化の波や、産業用ロボットの技術の発展による省人化の波が迫ってきていることが今後の課題となります。
今後、どのようにブルーカラーの仕事は変化していくのは、不透明なままです。
当サイトでは、今後、ブルーカラーの仕事がどのように変化していき、その変化に対応していけば良いのかを発信していくつもりです。